2020年の東京五輪に向けた陸上競技の参加標準記録が、国際陸上競技連盟から公表された。参加標準記録は、世界選手権、五輪のたびに定められてきたが、2020年に向けては、出場の基準として世界ランキングの制度が始まることから、参加標準記録は歴代の記録と比較して、かつてないほどレベルが上がった。陸上競技には開催国枠というものがないため、日本のアスリートもまずは参加標準記録を目指していくことになる。'18年の日本ランキング1位の記録と、参加標準記録を比較しながら、日本勢の出場について考えてみよう。
陸上競技で出場権を得ることができるのは、種目ごとに、参加標準記録を突破したアスリート、1カ国あたり3人までというのが、これまでの規則だった。'20年に向けては、参加標準記録で50%、'19年に始まる世界ランキングで50%を決めるというのが原則となった。世界ランキングは、年間のベストタイムで決まるのではなく、タイムと順位、出場した大会の格によって、ポイントに換算されて決まるという。ほとんどの種目で'20年7月1日時点のランキングが出場権獲得の対象となる。
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