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女子フィギュア10代の必然

11月のロシア杯でも優勝を果たしたワリエワは2006年4月26日生まれの15歳。日本では中学3年生にあたり、玉井陸斗(飛込)、岡本碧優(スケートボード)らと同い年となる

 フィギュアスケートの女子で、ロシアのカミラ・ワリエワがすごい世界最高得点を出した。2021年-22年のグランプリシリーズの第2戦、スケートカナダにおいて265.08を記録したのだ。過去の記録を大幅に塗り替える、関係者をあっと言わせる点数だった。ロシアからはアリョーナ・コストルナヤ、アンナ・シェルバコワと、最近、次から次に10代のスケーターが記録していた過去の世界最高、および世界最高に近い得点は240点台だったから、ワリエワの265.08は、ずば抜けた世界最高得点だ。

 ワリエワは3回転アクセルと、4回転のジャンプでは、サルコウとトウループを跳ぶことができるだけでなく、フリーにおける5項目の演技構成点では、9.07から9.46という、芸術性の面で、歴代でトップを争うほどの評価をされているのだ。注目せざるをえないのは、スケートカナダが開催された'21年10月の時点で15歳6カ月だったことだ。北京五輪に出場する権利を獲得すれば、15歳10カ月で五輪を迎えることになるわけだが、すでに見せている演技内容を見る限り、金メダル候補の一番手にいることは、間違いないところだ。

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photograph by Getty Images

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