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NBAの“集客力”。 ~超満員が続く背景とは?~

イースタンカンファレンス決勝、セルティクス対ヒートの一戦。ヒートは、レブロン・ジェイムス(右)の爆発的な活躍でファイナルに進出。ケビン・デュラントを擁するサンダーを下し、6年ぶり2度目のNBA王者に輝いた。

 NBAの'11-'12年シーズンは、ヒートの優勝で幕を閉じた。開幕前に新労使協定が締結されず、ロックアウトで2カ月近く開幕が遅れ、レギュラーシーズンは82試合制から66試合制に短縮された。選手年俸を抑制して、チーム間の格差を小さくしたいオーナー側と選手会が対立。延々と続く交渉の末、何人かの選手が反トラスト法違反でオーナー側を訴える一幕もあった。

 こうなると、普通はファンの方も嫌気がさしてくるものだ。'95年の大リーグと同様、開幕にたどり着いても、なかなかファンが戻って来ない状況も考えられた。

 しかしNBAは、'95年の大リーグのようにはならなかった。クリスマス開幕が決定すると、観客は前のシーズンを上回る勢いで戻ってきた。今季のレギュラーシーズンで、座席の稼働率が100%以上だったチームは全30チーム中9チーム。'10-'11年の6チームより3チーム増えたのである。日本の会場と比較すると、NBAの会場はどこも、代々木第一体育館(収容人員約1万人)の、ほぼ2倍の規模を持っている。

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photograph by Getty Images

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