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男子5000mの世界新。~チェプテゲイ、16年ぶりの大記録の意味~

2020/09/11
男子5000mの世界記録を16年ぶりに更新したウガンダのジョシュア・チェプテゲイ。

 陸上競技の世界記録の中には、簡単には破られないだろうと思われるものがいくつかあって、ジャマイカのウサイン・ボルトによる男子100mの9秒58などはよく知られた記録だ。同じように、当分の間、破られることはなさそうだと思われていたものに、エチオピアのケネニサ・ベケレによる男子5000mと1万mの記録があった。

 5000mに関して言えば、ベケレが2004年に出した12分37秒35は、以後、一番近づいた記録は、'18年にエチオピアのセレモン・バレガが出した12分43秒02で、まだ5秒67の開きがあった。'20年は夏になるまで、世界のトップランナーが出場するトラックの国際大会は、ずっと開催されていなかったため、世界記録が出る可能性のあるレースというものも、ほとんどなかった。だが8月14日にようやく、ダイヤモンド・リーグの第1戦が行われて、ベケレの世界記録が16年ぶりに破られた。2月16日にモナコで開催された5kmのロードレースで、12分51秒の世界記録を出していたウガンダのジョシュア・チェプテゲイが、あっと言わせる走りでベケレの記録を上回って12分35秒36を出した。チェプテゲイのタイムがどういった意味を持つものなのか、くわしく見てみよう。

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photograph by Getty Images

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