今年のソフトバンクは、あらゆる角度から見て、王者らしい王者だった。まず、史上初めて、リーグ戦で「完全優勝」を飾った。パ・リーグの相手5球団、および交流戦で当たったセ・リーグの6球団、すべての対戦相手に勝ち越したのである。分の悪い相手というのはいなかった。日本シリーズも4勝3敗で中日に勝利した。これだけでも大した記録だが、2011年のソフトバンクは、それだけではなかった。走攻守、どの分野においても、12球団の中で最高のチーム成績を残したのである。
打撃に関して言えば、チーム打率はもちろんチーム出塁率とチーム長打率も1位。盗塁数も断トツ。投手力はチーム防御率が1位。そして守備面では、チーム失策が144試合でわずか51個と最少――走攻守の主要6部門全部で、12球団トップだったのである。
特製トートバッグ付き!
「雑誌プラン」にご加入いただくと、全員にNumber特製トートバッグをプレゼント。
※送付はお申し込み翌月の中旬を予定しています
photograph by Hideki Sugiyama