アルペンスキーの世界選手権が2月17日に終わって、アルペンの女王、米国のリンゼイ・ボンが引退した。2月10日の滑降で銅メダルを獲得、最後の大会で、世界選手権では通算8個目となるメダルを獲得して、2000年11月に16歳でワールドカップにデビューして以来、戦ってきた第一線から身を引くことになった。1984年10月18日生まれで、34歳まで、18年以上にわたって戦ったことを含めて、通算の業績は、歴史に名を残すものとなった。
ワールドカップでは通算82勝を挙げていて、女子としては歴代トップだ。男女を通じたトップはスウェーデンのインゲマル・ステンマルクが記録した86勝だから、ボンはステンマルクの記録を目標にしていたようだが、わずかに届かなかった。だが、82勝の内容と、ボンの競技人生を振り返ってみると、歴史的に見てたいへん意味のある記録であることが分かる。
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