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千葉ジェッツの初優勝。~日本のバスケットが本格的にプロ化した記念碑的な出来事~

 バスケットボールの全日本総合選手権で千葉ジェッツが初優勝を果たした。92回にわたるこの大会の歴史の中で、プロチームとして創設されたチームが優勝したのは、初めてのことだった。

 千葉は創設6シーズン目。野球やサッカーではプロチームが企業チームに負けると番狂わせになるが、バスケットボールでは長らく、企業チームが勝っていた。企業チームの親会社はトヨタ自動車、東芝、日立、三菱電機、アイシンといった世界的な大企業ばかりで、専用体育館を持っているだけでなく、選手の収入もだいたいにおいて企業チームのほうが上だった。結果的に、有力な選手はほとんどが企業チームに入っていた。国内のリーグ戦でもプロチームが優勝したのは「JBL」という名称で行われていた2009-'10年シーズンのリンク栃木ブレックスだけで、あとは'13年に名称が「NBL」と変わって以降も、すべて企業チームが優勝している。全日本総合選手権ではリンク栃木も準優勝が最高成績だった。

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photograph by AFLO

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