#848

記事を
ブックマークする

五輪史に残る大接戦。 ~0.003秒差に、同タイムまで~

2014/03/21
スピードスケート男子500mはオランダ勢が表彰台を独占した。スメーケンを0.01秒上回り金メダルに輝いたミシェル・ムルデル。

 冬季五輪の競技は、雪や氷の上で行なわれるため、夏季五輪の競技より、スピードの速いものが多い。陸上競技の短距離よりスピードスケートのほうが速いし、マラソンよりクロスカントリースキーのほうが速い。アルペンの滑降では、最高速度が時速130kmを超える。こういったスピードの中で、冬季五輪ではしばしば僅差の勝負が展開される。ソチ五輪でも、いくつか歴史に残る大接戦の金メダル争いがあった。

 まず日本の加藤条治と長島圭一郎が5位、6位に入ったスピードスケートの男子500mだ。500mは2本滑った合計タイムで競うため、勝負を決めるまでには1000mを滑っているわけだが、金メダルのミシェル・ムルデル(オランダ)と銀メダルのヨハンネス・スメーケン(オランダ)は0.01秒差だった。公式タイムは69秒31と69秒32。距離にして約14cmの差に過ぎなかった。

会員になると続きをお読みいただけます。
オリジナル動画も見放題、
会員サービスの詳細はこちら
特製トートバッグ付き!

「雑誌プラン」にご加入いただくと、全員にNumber特製トートバッグをプレゼント。
※送付はお申し込み翌月の中旬を予定しています

photograph by Naoya Sanuki/JMPA

0

0

0

前記事 次記事