![](/mwimgs/7/8/-/img_787384614f46a010e95177deed167b2b339977.jpg)
大坂なおみが全豪オープンで優勝、2020年の全米オープン以来、5カ月ぶりとなるグランドスラム大会での優勝だった。7試合で落としたセットは、ガルビネ・ムグルサと戦ったときの1セットだけという内容は、過去のグランドスラム大会での優勝ではなかったものだ。大坂のテニスが、以前には見られなかったレベルに到達しつつある、と言ってよさそうだ。
大坂は'20年の全米オープンで優勝したあと、痛めた左の太ももが十分に治りきっていなかったことから、10月以降は大会に出場せず、'21年1月31日に開幕したギプスランド・トロフィーからまた出場し始めていた。ギプスランド・トロフィーは準々決勝までの3試合に勝ったあと、準決勝は棄権した。全豪オープンと合計すると、2大会でちょうど10試合をプレーしたところだ。すべて勝利している10試合のデータから、大坂のテニスを見ていくと、いまなぜ、ほとんどセットを落とすことさえなく勝っているのか、強さの理由が見えてくるのだ。ほかのプレーヤーと比べたときに、際立っているのは、サーブからポイントを取っているパーセンテージだ。サービスエースはもちろんだが、サーブからの組み立てで、ポイントを取れているということだ。
![](/common/premier/images/common/incentives11.webp)
特製トートバッグ付き!
「雑誌プラン」にご加入いただくと、全員にNumber特製トートバッグをプレゼント。
※送付はお申し込み翌月の中旬を予定しています
photograph by Getty Images