ソフトバンクの松坂大輔が10年ぶりに日本プロ野球で一軍登板、1イニングを投げて3安打、4四死球で5失点に終わった。10月2日の楽天戦、8回に登板すると最初の打者から4連続の四死球、1死後、3連打を浴びた。一軍登板のチャンスを与えた工藤公康監督も「結果が出なければファームに行くしかない」とコメントせざるを得ない内容だった。
松坂も9月で36歳になり、昨年8月の右肩手術から回復して一軍レベルに復帰することが簡単でないのは、本人もファンも理解していたとは思う。それにしても最初の打者から4連続の四死球で失点するとは、なかなか想像できない姿だった。松坂と同学年、すなわち「松坂世代」の1人である新垣渚も、ヤクルトから戦力外となって、来季の契約球団を新たに探している。昨年10月に右股関節の手術を受けた巨人の杉内俊哉も今年はファームで4試合だけ、一軍での登板はなかった。年齢的にある程度やむを得ないこととは言え、数多の話題を提供してきた松坂世代の選手たちが、プロ野球界で残した業績について、総括してもよい時期になってきたのかも知れない。
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photograph by Takuya Sugiyama