平昌五輪に向けて、さまざまな競技で国内の日本代表争いが展開されているが、フィギュアスケートの女子は厳しい戦いだ。2006年トリノ五輪、'10年バンクーバー五輪、'14年ソチ五輪と、日本の女子は出場枠3枠を獲得してきたが、平昌五輪は2枠になった。有力選手たちの実力がほぼ横並びという事情もあって、近年にない厳しい代表権争いとなっている。
日本スケート連盟は選考基準をいろいろと設定したが、一番の条件は「12月20日に開幕する全日本フィギュアスケート選手権大会の優勝者」となっている。今年の成績から見ていくと、有力なのは宮原知子、三原舞依、樋口新葉、坂本花織ということになるだろう。優勝者が選ばれて、もう1人の代表はどのように選ばれるのか、これが注目の的になるはずだが、もう1人に選ばれるために、重要になる条件がいくつかある。まず、グランプリファイナルに出場して、日本選手で最上位になること。世界ランキングで日本選手の最上位になること。シーズン世界ランキングで日本選手の最上位になること。そして今年9月以降、国際スケート連盟主催の大会において、日本選手の中で最高の得点を記録していること。こういった条件を満たしている選手の中から、総合的に決定される。
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photograph by Asami Enomoto