新型コロナウイルス感染症の影響で開催できずにいた女子のゴルフは、ようやく、6月25日からのアース・モンダミンカップで2020年の初戦を行うことができた。練習日の2週間前から検温を義務づけるといった厳しい感染症対策を取りながら行われた大会だったが、雨のために4日目が順延になり、合計5日間にわたる戦いの末、渡邉彩香が5年ぶりの優勝を飾った。賞金女王2回の鈴木愛とプレーオフを戦ったうえでの優勝で、注目された'20年の初戦にふさわしい、見ごたえのある大会となった。
プロゴルファーが優勝から離れたあと、長い年月を置いて優勝するというのは、時折、見られることだが、渡邉のように、1年ごとに成績を下げていったあと、優勝を果たすというのは、きわめて稀なことだ。最近では、原江里菜が'15年に7年ぶりの優勝を飾ったことがあったが、原は優勝ができなかった間、成績を下げていたわけではなかった。優勝する前年の'14年には12回のトップ10を記録して、獲得賞金は自己最高額の7654万9619円となっていた。長年、優勝には届かなかったものの、年間の成績としてはよい成績を収めていたのだ。
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photograph by Atsushi Tomura/Getty Images