日本陸上選手権が終わって、陸上競技のロンドン五輪代表が決まった。初の五輪代表となる男子100mの江里口匡史と山縣亮太、400m障害の岸本鷹幸、やり投のディーン元気といった有望な若手の名前が加わったのは頼もしい。
日本選手権で、今季世界ランキング5位(7月7日時点=以下同じ)の好記録で優勝した岸本、今季2度目の84m超えを記録したディーンの飛躍は、'00年のシドニー五輪当時、末續慎吾、為末大、室伏広治が世界の舞台に台頭してきた状況を、思い起こさせる。
しかしロンドン五輪の決勝で、ある程度上位を狙える種目となると、決して多いとは言えない。岸本の男子400m障害、室伏のハンマー投、ディーンと村上幸史のやり投。この3種目だけだ。実績から見て、マラソンもメダル候補とは言えない。北京五輪で銅メダルを獲得した男子400mリレーも、日本選手権の100mのタイムを見る限り、決勝進出が当確とは言えないだろう。
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photograph by Asami Enomoto