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27連勝の歴史的価値。 ~NBA・ヒートの“段違いの強さ”~

レイカーズが1971~72年に達成した33連勝には及ばなかったものの、NBA歴代2位の27連勝を記録したヒート。大黒柱レブロン・ジェイムスは、この27試合で平均27.0得点、FG成功率57.5%、8.1リバウンド、8.0アシスト、1.9スティールと大車輪の活躍を見せた。

 NBAは、プレーオフ1回戦が終了して、東西両地区の準決勝が始まった。

 今季のレギュラーシーズンで最大の話題は、歴代2位となったマイアミ・ヒートの27連勝だった。'71-'72年シーズンのロサンゼルス・レイカーズが記録したNBA記録33連勝には届かなかったが、当時と現在のNBAでは、いくつかの点で事情が異なっている。二つの連勝記録を比較しながら、ヒートの記録の価値について考えてみたい。

27連勝中、レブロンはトリプルダブルに近い平均成績を叩き出した。

 ヒートの連勝は、2月3日のラプターズ戦から3月25日のマジック戦まで続いた。51日間にわたって負けなかったわけだ。27連勝の間、最終スコアが5点差以内の試合は6試合だけだった。3月6日のマジック戦は1点ビハインドだったが残り3秒、レブロン・ジェームズが逆転のレイアップを決めて勝利。3月18日のセルティックス戦も、103-103から残り10秒で、やはりレブロン・ジェームズが約6mのミドルシュートを決めて勝利している。連勝が続いた最大の原動力として彼の活躍があったことは間違いない。27連勝の間、彼の平均成績は27.0得点、8.1リバウンド、8.0アシストという、ほとんどトリプルダブルに近い驚異的な内容だった。

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photograph by NBAE/Getty Images

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