大相撲は5月の場所を2週間遅らせ、5月24日からとしていたが、新型コロナウイルス感染症の影響で開催できなかった。次は7月19日からとなっているが、開催できれば3月以来となる。いずれにしても、通常は5月に行われるはずだった15日間がなくなったことで、さまざまな記録が影響を受けることになった。積み重ねで伸びていく通算での記録は、場所が開催されなかったことで足踏みをしている状態だ。どういった記録が影響を受けているか、いくつか見てみよう。
大きく報道されてはいないが、幕内での通算勝利で、いま場所ごとにランキングを上げ、歴代の上位になってきたのが琴奨菊だ。3月の場所は7勝8敗だったが、幕内での勝利を通算708勝として、歴代で8位まで上がってきた。7位は日馬富士で712勝だから、あと4勝、6位は稀勢の里で714勝だから、あと6勝となっている。5月の場所が通常通りに行われていれば、すでに稀勢の里の714勝まで到達していた可能性は十分にあったと言えそうだ。
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photograph by KYODO