あまり大きなニュースにはならなかったが、プロ野球の観客動員は今年、実数発表となった2005年以降で、史上最多を記録した。セ・リーグは1試合平均3万1494人で、史上初めて3万人を超えた。パ・リーグも2万5002人と、初めて2万5000人を超えた。こういった数字が、どのような意味を持っているのか考えてみたい。
'05年以降、昨年までの10年間は、東日本大震災のあった'11年の前後に前年比マイナスの年があって、観客動員の傾向が、上昇傾向なのか、現状維持なのか、あるいは下落傾向なのか、はっきりとは分かりにくい10年間だった。しかし今年、両リーグともに前年比で大きなプラスとなり、そしてこれが、両リーグとも3年連続のプラスだったことで、プロ野球の観客動員は、明らかに上昇傾向にある、と言ってよさそうだ。
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photograph by Hideki Sugiyama