今年の世界水泳選手権は、日本にとって瀬戸大也の400m個人メドレー金メダルという快挙で幕を閉じたが、大会を通して、日本の水泳界に新しい可能性を示したのは萩野公介だった。個人6種目、リレー1種目の合計7種目で銀メダル2個、5位4種目、7位1種目。今年の世界ランキング1位だった400m個人メドレーで5位に終わったのは残念だったが、8日間で全17レースを泳ぎ、日本記録1種目、自己ベスト1種目は評価してよい成績だろう。
しかし世界を見渡してみると、今大会で、マルチスイマーを目指したのは萩野だけではなかった。ロンドン五輪を最後にマイケル・フェルプス(米国)が引退した現在、本格的なマルチスイマーは男子よりむしろ女子に目立っていることが、分かってきた。日本ではあまり報道されなかったが、そのレベルとタフネスは、実に驚くばかりだった。
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