今年の陸上競技・春季サーキットで、最大の話題は男子100m、17歳の桐生祥秀(洛南高校3年)が日本歴代2位に当たる10秒01を出したことだった。昨年、10秒19のユース年代(17歳以下)歴代世界最高記録を出して注目されていたが、今年初戦の4月29 日、織田記念陸上でいきなり10秒01とは、本人を含めて誰にも予測できない大飛躍だった。
5月5日のゴールデングランプリでは、向かい風1.2mで10秒40に終わったものの、初めて9秒台の自己記録を持つ外国人選手3人と走って、そのうち1人には先着して3位に入った。この結果からも、すでに日本の第一人者であることを証明した形だ。伊東浩司の日本記録10秒00('98年)の突破に向けて、期待が高まるのは当然の状況になっている。
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photograph by NIKKAN SPORTS/AFLO