バスケットボールのワールドカップで日本代表は勝利を目指していたトルコ戦、チェコ戦に敗れて、大会の歴史上で初めてとなる欧州勢からの勝利はならなかった。日本は1963年に初めて出場して以来、2019年が通算で5度目の出場だったが、欧州勢の優れたプレーを見せつけられる大会となった。
バスケットボールのワールドカップは、2010年の大会まで世界選手権という名称で開催されていた。世界選手権は'50年から始まっているが、'50年の出場国は10カ国で、五輪より開催規模が小さい大会だった。五輪のバスケットボールは'36年からだが、'36年、'48年、'52年の3大会は23カ国が出場していた。やがて五輪は、正式競技が増えて大会が大きくなるにつれて、ひとつの競技の開催規模は小さくなって、'76年からは12カ国の出場となった。世界選手権は大会を重ねる中で出場国が増えて、'90年の大会から16カ国、'06年の大会から24カ国、'14年からワールドカップという大会名になって、'19年は32カ国まで出場国が増えた。五輪とワールドカップは、二つの世界大会になったと言える。
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