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ジェレミー・リン旋風。 ~NBAの枠を超え全米が熱狂~

身長191cmと、NBA選手としては恵まれた体格とは言えないジェレミー・リン。卓越したボディバランスを活かしたパスやティアドロップシュートを得意としている。

 日本と米国のスポーツ報道で、いま、最も知名度に差のある選手――それは、NBAニューヨーク・ニックスのジェレミー・リンだ。今季、文字通り彗星のようにスターの座についた台湾系米国人のポイントガード。今年の2月に抜擢され、まだ2カ月しかたっていない。しかし、いま北米4大プロスポーツで最もホットな選手だ。「リン現象」と呼ぶべきものを並べてみると、次のようになる。

  (1)ユニホームの売り上げが、コービー・ブライアントらを抜いて全NBA選手の中でNo.1に。
  (2)ニックスの試合を中継しているMSGネットワークが、リンの出場試合で史上最高視聴率7.3%を記録。過去最高は'95年3月28日、マイケル・ジョーダンが現役復帰した時のブルズ戦だった。
  (3)2月27日発売のタイム誌表紙を飾る。
  (4)リンの活躍が始まったあとマジソン・スクエア・ガーデンの株価が最大12%上昇。

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photograph by Getty Images

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