プロ野球の新人王争いが、歴史に残るハイレベルな戦いとなった。阪神の近本光司とヤクルトの村上宗隆が展開した争いは、タイプの違う打者の2人だっただけに、プロ野球の歴史上でめったに見ることのない争いだった。新人王は1950年以来、2018年まで69年間にわたって表彰されてきたが、128人のうち85人は投手だ。野手の新人王、打撃の成績が評価の対象になって選ばれた新人王は43人だから、優れた打撃成績で2人の新人王資格を持つプレーヤーが争うというのは、歴史上でもまれな争いだったと言えるのだ。
新人王をはじめとする表彰選手は、プロ野球記者の投票によって決まるが、セ・リーグに関しては、打撃成績から見て、近本、村上の間にはっきりしたレベルの差というものはないため、チームに対する貢献や、残した記録の歴史上の価値といったところまで考慮しての評価になりそうだ。9月24日時点での成績から見ると、2人の特徴、強みを列挙してみると、次のようになる。
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photograph by Kyodo News