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【F1】「プロ意識、ひたむきさ…」王者フェルスタッペンが日本GPで吐露した「ホンダへの感謝」《同僚・角田裕毅が完璧に理解したレッドブルでの「自らの立場」とは?》

コントロールラインを通過した直後、コクピットの中で握りしめた左手の、力強いガッツポーズがすべてを語っていた。
咲き誇る桜の下、マックス・フェルスタッペンが披露した奇跡の1ラップは、見る者すべてを非日常の世界に運んだ。
「ここにいるみんなにとって、魔法の瞬間だったと思う」と、フェルナンド・アロンソは最大限の賛辞を送った。それは土曜の予選を見守った観客席のファンにも共通して、サーキットは幸福なため息に包まれた。なんと美しい、完璧なラップだったことだろう――。
「ラインを通過した時、自分の名前が表示されたのはわかった。でも、後方ではオスカー(・ピアストリ)がアタック中だとわかっていたから」
ポールポジションはまだ確定したわけではなかった。
「僕はただ、自分が実現したラップにとても満足していた」

予選でも「100%の自信を持てる状態ではなかった」
今シーズンのレッドブルは、開幕以来、コーナリング中のバランスが安定しないという問題を抱えている。3戦目の鈴鹿でも悩みは深く、抜本的な問題の解消は望みようもなかった。そんななかで、可能なかぎりベストを引き出そうと小さな改善を積み重ねてきた週末。予選でも「100%の自信を持って臨める状態ではなかった」と、4年連続のポールシッターとなったフェルスタッペンは振り返る。最後のアタックも「トライしないと気持ちが悪い。やるだけはやってみよう」という精神で臨んだ。
「そういうラップが決まるのは本当に稀なことだけど、今回はうまくいったね」
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