長らく北島康介が引っ張っていた日本の水泳界だったが、ロンドン五輪のあと、新たなトレンドが生まれた。「マルチスイマー」である。男子の萩野公介は個人メドレーのほか背泳ぎと自由形、瀬戸大也も個人メドレーのほかバタフライと自由形で活躍している。萩野も瀬戸も、2年後のリオデジャネイロ五輪で複数種目でのメダル獲得を目指しており、昨年の世界選手権では、その目標に向けたステップとなる成績をすでに挙げている。
北京五輪で8冠に輝いたマイケル・フェルプス(米国)に代表されるマルチスイマーの活躍は、それでも日本の場合、昨年までは男子選手に限定されていた。女子では、泳法の異なる複数種目で世界大会のメダルを狙えるマルチスイマーはいなかったと言える。
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