米大リーグの1年間を振り返ってみると、記録の面から見れば、二刀流で歴史に残る成績だった大谷翔平が毎日のように話題を提供したことは間違いなかったが、それだけではなかった。大谷と本塁打王を争ったブラディミール・ゲレーロJr.が残した成績は、大谷とはまた違った、いくつかの意味で注目に値するものとなった。
ゲレーロJr.は打率.311、48本塁打、111打点という成績で本塁打王を獲得した。3冠王には打率と打点が届かなかったものの、3冠王の可能性がある打者として、はっきりと認識されたことは事実だ。
ゲレーロJr.は米大リーグで3年目、過去2年間、打率は2割台だったが、3年目で3割を大きく上回った。本塁打は1年目に123試合で15本塁打を打って長距離打者の片りんを見せていたが、3年目でホームラン打者としての評価を獲得した。打点は1年目の69打点から111打点と大きく伸ばして、3年目の成績としては十分に手応えのあるものだった。
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