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ダルビッシュの“個人”能力。 ~チームに関係なく活躍できる理由~

2012/04/08
慣れないマウンドやボールに苦しめられてきたダルビッシュだが、公式戦前最後の登板となった4月4日の練習試合では、4回を無失点に抑える好投。先発の4人目として9日(日本時間10日)のマリナーズ戦、いよいよ公式戦初登板を迎える。

 ダルビッシュ有の優れた点について、改めて強調する必要もないとは思うが、大リーグ公式戦デビューを前に 、いま一度、日本での実績を振り返っておこう。

 投手の実績について、よく使われるのは勝利数、勝率、防御率という3部門だ。しかしここでは、映画「マネーボール」でも紹介された野球統計学の面から、ダルビッシュの成長のあとを確認してみたい。というのも、勝利数や勝率は、味方打線やリリーフ投手の出来に大きく左右され、防御率もバックの守備力に左右されるため、投手個人の能力を反映した数字とは言えないからだ。ここではもう少し、個人の能力を反映した記録に注目したいのである。

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photograph by Naoya Sanuki

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