今年のプロ野球を特徴づける話題と言えば黒田博樹、松坂大輔という2人の大物日本人大リーガーが、そろって日本球界に復帰することだろう。黒田は8年ぶり、松坂は9年ぶりの復帰。日米通算で黒田が182勝、松坂は164勝。大物投手の久々の復帰は、ファンの関心を集めている。
中でも黒田の広島復帰は、二つの意味できわめて異例のものだ。一つは、米大リーグでレギュラーとして(投手の場合は先発ローテーションで)プレーしていながら日本球界への復帰を決断した選手は、事実上、黒田が初めてと言っていい。もう一つは年俸の問題だ。米大リーグで再契約をした場合と広島に復帰した場合、その金額の違いを見ていくと、黒田は史上最大の減額を自ら受け入れて広島に戻ってきたことになる。こうした点について、詳しく見ていきたい。
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photograph by Naoya Sanuki