錦織圭は、すでに十分有名なスポーツ選手だったが、2014年の1年間でスポーツ界の枠を超えた大スターになった。野球で言えばイチロー、松井秀喜のような存在と言えるだろうが、錦織は、過去のどの大スターとも異なる経歴で、現在の立場に上りつめている。つまり、活躍の舞台が最初から海外の世界ツアーだったことだ。
海外を拠点に置きながら、日本でスターとなった錦織。
過去の国民的大スターというのは、いずれも日本国内の実績でスターになるか、あるいはまず国内で実績を作ってから、海外で活躍している。テニスの場合、スターになるには必然的に世界ツアーでの活躍が必要になるが、伊達公子の場合も、高校時代は日本で過ごして、高校総体でシングルス、ダブルス、団体で3冠を獲得。世界ツアーも最初は日本開催の大会でデビューしている。
特製トートバッグ付き!
「雑誌プラン」にご加入いただくと、全員にNumber特製トートバッグをプレゼント。
※送付はお申し込み翌月の中旬を予定しています
photograph by Getty Images