2015年のプロ野球でマークされた記録の中で、歴史的に考えたとき、最もレベルが高い記録は、西武の秋山翔吾が達成した年間最多安打216安打ではないか、と思われる。ヤクルトの山田哲人、ソフトバンクの柳田悠岐によるトリプルスリーもレベルの高い記録だったが、今年残した数字は、来年以降、彼ら自身がさらに上回る可能性もあるように思う。秋山の記録は、これだけの成績を残してしまうと、来年以降は、相手バッテリーが勝負を避けることも増えてくるだろう。216安打は、そう簡単には超えられない記録になりそうだ。
143試合で216安打。打率は「.359」。これは、日本のプロ野球の歴史上、200安打を記録した選手の打率としては、オリックス時代のイチローが210安打を打った時の「.385」に次ぐ数字である。この2人の200安打の内容について、詳しく比較してみたい。
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photograph by Hideki Sugiyama