米大リーグの試合数が2020年に限って60試合に削減されたことは、個人の記録に関しては大きな影響を与えた。新型コロナウイルス感染症の拡大というやむを得ない事情があったわけだが、通算の記録に関しては、過去に選手会のストライキで試合数が減ってしまったときなどと同様に、記録を見る場合、注釈をつけながら、見ていくことが重要になりそうだ。1981年のストライキのときには、球団によって試合数にばらつきがあったが、少ないチームは103試合程度だった。だが'20年のように、60試合というのはかつてなかったことで、通常の162試合より102試合の削減ということだったから、安打、本塁打、打点といった記録において、すべてのプレーヤーが大きく足踏みすることになったと言える。
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