オリンピックにおいて、1位から3位の選手に「金銀銅」のメダルを授与すると決まったのは、1907年、オランダのハーグで行なわれたIOC総会だった。彼らの決定によって、オリンピックでは3位までが高い価値を持つことになった。
今では世界中で多くの選手が、オリンピックのメダルを最も価値ある成果として目標にしている。しかし考えてみると、これは当時のIOC委員――ピエール・ド・クーベルタンやスウェーデンのビクトル・バルク将軍が決めた顕彰の方法だ。彼らが「メダルは5位まで」と決めていれば、5位が高い価値を持つことになっていたかも知れないのである。
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photograph by Kaoru Watanabe/JMPA