平昌五輪のスピードスケートは記録の面からみても五輪史上に残るハイレベルな戦いだった。男女の個人種目、2人1組で滑る10種目の中で、男子1000mを残してオリンピック新記録が5種目、会場となった江陵オーバルの標高は約40mで、平地での開催だったから、記録が出やすい環境とは言えなかったはずだが、優勝争いはハイレベルだった。
女子の個人種目では、日本の小平奈緒が優勝した500m以外の1000m、1500m、3000m、5000mで、すべてオランダ勢が優勝した。そして優勝したオランダの選手の五輪における記録の伸びは、大幅なものだった。
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photograph by Tsutomu Kishimoto/JMPA