#850

記事を
ブックマークする

知られざる大熱狂。 ~“アメリカ版甲子園”大学バスケ~

NCAAトーナメントで優勝を果たし、パレード車に乗るコネチカット大のライアン・ボートライト。

 NFLのスーパーボウル、MLBのワールドシリーズ、そしてNBAのNBAファイナル――北米プロスポーツのシーズン王者決定戦はどれも人気が高く、日本でもテレビ中継される。だから日本のスポーツファンも、それがどのような会場で、どれくらいの観客を集めて行なわれているか、だいたい知っている。

 しかし一つ、日本ではあまり知られていない米国のビッグイベントとして、大学バスケットボールの全米王者決定戦「NCAAトーナメント」を挙げることができる。

決勝は約8万人の観衆が集まり、約30万円のチケットも。

 毎年3月から4月にかけて開催される全米の大学、68校によるこのトーナメントは、大学スポーツのイベントとして米国で最も注目度の高いものだ。それはこの大会の観客動員を見れば理解できる。現地時間4月7日に行なわれた今年の決勝戦「ケンタッキー大―コネチカット大」は、7万9238人の観客を集めた。会場はNFLカウボーイズの本拠地AT&Tスタジアム。チケットの料金は、安い席でも110ドル(約1万1000円)ほど、コートサイドの高い席は3000ドル(約30万円)を超えるという、たいへんな高額チケットだった。

会員になると続きをお読みいただけます。
オリジナル動画も見放題、
会員サービスの詳細はこちら
特製トートバッグ付き!

「雑誌プラン」にご加入いただくと、全員にNumber特製トートバッグをプレゼント。
※送付はお申し込み翌月の中旬を予定しています

photograph by Getty Images

0

0

0

前記事 次記事