ロンドン五輪のあと、メダリストたちの様々な凱旋行事を通して、競泳の選手たちが、これほど多く、一般に名前を知られたことは、かつてなかったように思われる。
競泳で、日本は戦後最多のメダル11個を獲得した。金メダルはなかったが、個人種目で7人の選手がメダルを獲ったうえに自由形以外の背泳ぎ、平泳ぎ、バタフライ、個人メドレーと幅広く結果を残した点は価値がある。
北京五輪では北島康介が2冠を獲得したものの、個人でメダルを獲ったのは北島、松田丈志、中村礼子という3人だけだった。金3個を含む8個のメダルを獲ったアテネ五輪でも、個人種目で獲った選手の数は6人だった。ロンドン五輪での7人というのは、世界的に見ても目立った数字だ。10個のメダルを獲得した中国も、個人でメダルを獲った選手は6人だった。
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photograph by Tetsuya Higashikawa/JMPA