
今回は先月末に行われた世界選手権から、2年ぶりに優勝したりくりゅうペアについて、たっぷりと語ってもらいました。
「2人が笑顔で本当にホッとしました。グランプリファイナル(以降、GPF)のときは笑顔がなくて、今だから言えるんですが『喧嘩してるの?』というぐらいの雰囲気でした」
シーズンを笑顔で締めくくったりくりゅうペアの2人。笑顔で、夫婦漫才のようなやり取りも微笑ましいのですが、GPFのときはインタビューをしても、会話のキャッチボールがまったくできていないような状態だったと野口さんは明かします。
「普段なら1つ質問をしたら、お互いがそのことについて会話をしながら答えてくれるんですが、GPFのときはまったくそれがなくて。グルノーブルまで行っているのに、彼らについての原稿は書けないという状況だったんです。方向性が違ってしまっているように見えて、『解散しないといいな』とすら思いました」
それが世界選手権では別人のような笑顔の2人に戻っていました。そこまでの2人の心の動きは、野口さんがNumberWebの記事でも書いていますが、木原龍一選手が目標を高く持ちすぎ、気負いすぎたことが大きな原因だったと話しています。

「2人の考え方がズレているのに、木原選手は『僕のせい』と振り返り始めたんです。ペア競技で対等な関係なのだから、『お互い悪かった』『お互い様』となってもおかしくないところ、『全部僕が原因でした』と言うんです。それがこの2人の強さなんだなと感じました」
世界選手権での演技の内容は「素晴らしかったです」と野口さん。オリンピック前年ということで挑戦と位置づけ、ショート、フリーともに強い曲調に変更。ペアで曲調を変更するのは非常に困難が伴う中、新しい表現を2人はものにしていました。
「フリーが終わって点数が出る前、2人ともすごく笑顔だったんです。優勝以前に『つなげていこうね』と話していました。順位ではなく、初心を取り戻して滑っていく、やり抜いたということが2人にとっての財産になったと思います」
話題はほかにも
- チーム全体を包む「木原龍一選手の心」
- どん底まで落ちて、上がって…ドラマみたいなシーズン
- なぜ2人の考え方はズレてしまったのか?
- 「自分たちが主軸になる」頼もしい決意
- オリンピックペア個人、日本初のメダルなるか
などなど、多岐にわたりました。
日本チームの大黒柱、精神的支柱とも言える存在にまでなったりくりゅうペア。来シーズン、オリンピックへの期待がどんどんと高まります。(4月16日収録)
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