28年ぶりのオリンピック出場が期待された男子水球は、残念ながら切符を獲得できなかった。1月のアジア選手権、初戦のクウェートに快勝して第2戦のカザフスタンに勝てば決まる状況だったが、スコア4-5の残り6分、GKと1対1のチャンスを迎えながら主将の青柳勧のシュートはセーブされ、結局4-6で敗戦。31歳の青柳は、4年後の再挑戦を誓った。
オリンピックにおける団体球技は、近年、出場するだけで非常に難しくなっている。開催期間が、オリンピック憲章で「16日間を超えてはならない」と規定されているため、たっぷりと期間を取って、多くの国を集めて開催することはできないのである。結果的に出場国数を絞らざるを得ない。男子サッカーを例に取れば、W杯の32カ国に対し、オリンピックは半分の16カ国しか出場できない。世界的に普及している競技の場合、オリンピックは、出るだけで価値のあるものなのだ。
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