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駒澤大&城西大「13分台はゼロ」…箱根駅伝強豪校にはどんな新入生がやってくる?「東洋大、国学大に13分台3人」<一覧リスト付>
text by
佐藤俊Shun Sato
photograph byAFLO
posted2024/02/29 06:01
都大路1区で高校5000m日本人トップの折田壮太と区間賞を争った松井海斗(埼玉栄)は名門・東洋大へ。本記事では強豪校に入学する有力選手たちを紹介する
青学大が選手層はリード、「中間層の底上げ」が課題
駒澤大は、リスタートのシーズンになる。前シーズンは箱根を獲れずとも2冠を達成。ただ、鈴木ら最強の4年生世代が卒業したことの影響は大きい。箱根駅伝3区2位の佐藤圭汰、4区6位の山川拓馬、6区12位の帰山郁大、2023年の箱根6区区間賞の伊藤蒼唯ら新3年生の世代は揃っているが、今年1区区間賞で新主将の篠原倖太朗、10区4位の庭瀬俊輝ら新4年生の代は薄く、ルーキーも思ったほど出てこなかった。全体の選手層では青学大にリードを許しており、安原海晴ら新2年生と中間層の底上げ、ルーキーたちがどのくらい戦力になりえるか。佐藤たちが4年生になる際、最強チームに進化させるための、大事な1年になる。
城西大 “山の妖精”を目指して入学する選手も
箱根駅伝総合3位の城西大は、新シーズンでも3位以内を目標としている。その目標に向け、スカウティングは強豪校に対し苦戦を強いられているものの今後伸びていきそうな選手を獲得している。
橋本健市(帝京安積・14分07秒45)は、インターハイ3000m障害に出場、バネのある走りが持ち味。城西大でスピードを磨き、3障でも大学ナンバー1の座を狙う。
村木風舞(御殿場西・14分16秒13)は、都道府県駅伝、静岡県チームで1区33位だった。トラックよりもロードが得意で、箱根駅伝では山本唯翔の走りに刺激を受け、5区を希望している。
正岡優翔(熊本工業・14分19秒78)は、2年時の熊本県駅伝で5区区間賞の走りでチームを25年ぶりの都大路へと導いた。1500mを得意としており、熊本県高校総体では優勝、インターハイ1500mに出場するなどのスピードランナーだ。
往路3位に貢献した4年生3人が抜けるも…
都大路2区2位の福田海未(智辯カレッジ・14分22秒68)は、1500mを主戦場としており、インターハイ決勝は15位。主将としてもチームを引っ張り、都大路では総合15位という成績だった。県と近畿地区でも2区区間賞を獲るなど、スピード能力が高く、ロード適性もあり、城西では駅伝に欠かせない戦力になりそうだ。