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駒澤大&城西大「13分台はゼロ」…箱根駅伝強豪校にはどんな新入生がやってくる?「東洋大、国学大に13分台3人」<一覧リスト付>
text by
佐藤俊Shun Sato
photograph byAFLO
posted2024/02/29 06:01
都大路1区で高校5000m日本人トップの折田壮太と区間賞を争った松井海斗(埼玉栄)は名門・東洋大へ。本記事では強豪校に入学する有力選手たちを紹介する
城西大は、エースの5区区間賞の山本唯翔、1区3位野村颯斗、4区5位の山中秀真ら往路過去最高の3位に貢献した4年生が抜けるも2区8位の斎藤将也(2年、4月から3年生)ら強い選手がおり、ダメージは最小限に抑えられている。山本が抜けた5区と6区の山区間をうまくカバーできると、今シーズンも怖い存在になりそうだ。
東洋大にやってくる“関東高校駅伝1区のトップ3”
箱根駅伝総合4位と伝統の強さを見せつけた東洋大。チームにしぶとさが蘇り、まさに1秒を削り出すような戦いを見せてくれたが、スカウティングも素晴らしい成果を挙げている。
都大路1区3位の宮崎優(東洋大牛久・13分56秒76)は、「レースは積極的に行く」と語るように序盤から攻め、後半は必死に粘る。長距離ランナーとして強くなる意識と資質を持っている。フォームにムダがなくスムーズでOBの相澤晃(旭化成)に似ており、トラック、ロード両輪での走りが楽しみなランナーだ。
都大路の1区でトップを走る折田壮太の背中を追っていたのが、1区2位の松井海斗(埼玉栄・13分56秒81)だ。最後まで離されまいと食らいついた走りは、駅伝には欠かせないもの。関東高校駅伝で1区区間賞を取るなど、層が厚いとはいえない東洋大にあって宮崎とともに1年目から駅伝への出走の期待が膨らむ。
内堀勇(巨摩・13分57秒80)は、山梨県高校駅伝で3年連続1区区間賞を獲得。インターハイ5000mは16位に終わったが、「ロードとトラックで成長していきたい」と語る。関東高校駅伝1区での上位3名(1位松井、2位宮崎、3位堀)が揃って、東洋大で走ることになる。
酒井監督と同期ランナーの息子
都大路4区6位藤本祐輔(小林・14分06秒84)は、都大路では14位から11位へと順位を押し上げた。その走りは「チームに笑顔をもたらす」という彼のポリシーを表現するものだった。