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欧州サッカーPRESSBACK NUMBER
「佐野海舟は日本代表について、どう考えている?」マインツ佐野24歳に聞いた“W杯への想い”「代表について決めるのは僕ではないので…」
posted2025/04/09 11:02

ドイツ・マインツの街でNumberWebのインタビューに応じた佐野海舟(24歳)
text by

豊福晋Shin Toyofuku
photograph by
Daisuke Nakashima
◆◆◆
“ブンデス2位”の個人スタッツ
好調なチームの中で、佐野の個人スタッツも光る。
ブンデス公式で佐野のシーズン走行距離はリーグ2位。デュエルでも5位につけ、マインツの堅守を支える存在だ。ちなみにマインツは首位バイエルンに次ぐ失点数の少なさを誇る。
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「個人スタッツに関してはあまり意識していません。日本にいた頃から守備面では頭を使ってやっていましたし、ドイツに来て考えるスピード感がちょっと速くなったなというくらいで根本は変わってないかな。あまり体も大きくないし強くないので、しっかり頭を使ってどう取るかということを考えています。奪取後にゴールに繋げたり、攻撃にうまく繋げることを考えた奪い方が自分は得意。攻撃のまずワンプレー目になるようなボール奪取、ドリブル、パスが武器だと思っています」
欧州に身を置き、トップクラスの選手のプレーを目にし、肌で感じることも増えた。
身体的には大きくないと自認するが、例えばバイエルンのキミッヒは体格面でも佐野とほぼ同じ。欧州で直接目にする機会が増えた同ポジションのトップ選手たちを佐野はどう見ているのか。
「どの選手もやっぱり身体能力が高くて、その上で技術がしっかりしている。自分にはその身体能力はない。身長も高くないし他でカバーしないといけないなと、日々いろんな試合を見て思います。キミッヒ選手は攻撃の部分ですごく考えている。それがいい位置取りにつながって、守備の時も常にいいポジションを取っていると思う。そこは自分に足りないところ。攻撃の時の考え方は足りていなくて、ボランチとして守備だけじゃダメだと思いますし、エリアにどんどん入っていくことは今の監督やチームからも求められている。そこはどんどん入っていきたいし、そこから何ができるかというところが課題ですね」
「自分もああいう風にプレーしたい」
ブンデス以外の試合を見ることも多いという。中でもよく見るのがレアル・マドリー。当然、視線は中盤にいく。