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有森裕子が音楽とともに走る喜びを再確認。ambieイヤホンがもたらす、新しいランニングスタイルとは

posted2025/03/27 11:30

 
有森裕子が音楽とともに走る喜びを再確認。ambieイヤホンがもたらす、新しいランニングスタイルとは<Number Web> photograph by Shiro Miyake

現役さながらの華麗なフォームでランニングをする、有森裕子さん

text by

林田順子

林田順子Junko Hayashida

PROFILE

photograph by

Shiro Miyake

「最近は試合前に音楽を聴いて、気持ちを高める選手も多いですが、私が現役のときはそういう時代ではありませんでした。だから音楽を聴きながら、走ったことがないんですよ」と話す有森裕子さん。少し戸惑ったような表情はイヤホンに対して懐疑的に見えた。

「視覚障害者の伴走者の『通ります』という声かけや、緊急車両の音が聞こえなかったりするので、昔はイヤホンの使用が禁止されていた大会もあったんですよ」

 ランニング時におけるイヤホンの問題は、音漏れではなく「没入」。今、この音問題を解決してくれるとランナーから注目を集めているのが『ambie』(アンビー)だ。

 コードレスタイプだが、通常のインイヤーイヤホンとは異なり、ambieのイヤホンは耳に引っ掛けるイヤーカフタイプ。「BGMを身に着ける」をコンセプトに、周囲の音を遮断することなく、外部音と音楽の両方を聴くことを可能にした。また、ソニーの新規事業企画からスタートし、その後、ソニーとWiLのジョイントベンチャーとして独立しただけあって、音質や着用感など、製品クオリティは折り紙付き。

 ランニング時のイヤホン装着は初めてと話す有森さんも、その装着感に驚いたようだ。
「実はつける前は、絶対に落ちると思っていたんですよ(笑)。でもフィット感が良くて、落ちる気配がないどころか、重さも感じなくて、つけている違和感が全くないですね」

外部音も取り入れ、ランをもっと楽しく

 ランニング中はイヤホンをしない有森さんだが、ライブに行ったり、自身でシャンソンも歌うほど、音楽は大好き。そして長いランニング人生の中で、音楽がスポーツの楽しさを増幅させることを何度も体感している。

「例えば海外のマラソン大会は、音楽やアートもあって、走るだけでなく、その日一日、その空間で人々が心地よく過ごせるような、フェスティバル的な空気があります。また健康のために走っている方も多いと思いますが、健康的であるためには身体だけでなく、メンタルも大切な要素で、自分の気持ちと身体が心地よいバランスを整えることも重要。そのために音楽やイヤホンのような道具を取り入れて、モチベーションを上げたり、エンジョイできる状況を作るのも良いですよね」

 有森さんも現役時代、距離走の練習の退屈さを紛らわせるため、一度だけ音楽を聴きながら走ったことがあるという。

「私は日常でやったことしか、本番で役立たないと思っていましたから、レースと同じスタイルで練習をすることを大事にしていました。だから練習中に音楽を聴くことはなかったのですが、ぐるぐるとトラックを周回するだけの練習って、すごく退屈じゃないですか。だからあのときは、音楽をかけてほしいとお願いしたんです。ただ、当時はambieのような優秀なイヤホンがありませんでしたから、伴走する人に音楽を流してもらいながら走りました(笑)」

 今回、有森さんは、ambieのイヤホンを装着して、ランニングイベントにも参加してくれた。

「最初は音楽が小さく感じたのですが、慣れてくると、これぐらいの聞こえ方がちょうどいいなと思いました。例えばジムってBGMがかかっているけど、トレーナーの声もきちんと聞こえますよね。あんな感じで、自分の周りにだけBGMが流れているようなイメージ。自分が話す声もこもらないし、人の声がクリアに聞こえながらも、音楽も聴けるってすごくいいものですね」

 練習だけでなく、マラソン大会でもambieはおすすめだと有森さんは語る。

「イヤホンをすると、音楽に気を取られて、どうしても自分の世界にこもりがちじゃないですか。でも地方のマラソン大会だったら、鳥の声や川のせせらぎなどの自然の音、都市型マラソンだったら、沿道からの大声援や、ボランティアスタッフの温かい声も楽しんでほしい。せっかく大会に出るのだから、自分だけの世界に浸りすぎるのはもったいないと思うんです。音楽も楽しみながら、大会の雰囲気も味わえて、より一体感を持って大会を満喫できるのがambieの良さですね」

 ambieのもう一つの特徴が『ソックス』と呼ばれる25色もの着せ替えカバーだ。ナチュラルカラー、蛍光色、期間限定カラーなど、色とりどりのカラーパレットから、お気に入りの色を選んだり、ウエアの色とコーディネートしたりすることもできる。

「このコーラルレッドはまさに日本代表のチームカラー! 大好きなピンクもいいし、ウエアに合わせてグリーンもいいし……。左右で色を変えてもおしゃれですね」と、有森さんも迷いながら、お気に入りの色をセレクト。

 ambieの音楽体験は、きっと新たなランニングスタイルをもたらしてくれるはずだ。

ambie公式HPはこちら⇒https://ambie.co.jp/

ambie sound earcuffs
 AM-TW02

耳をふさがない“ながら聴き”ができる、完全ワイヤレス最新モデルのAM-TW02。前世代のAM-TW01から、耳を挟むブリッジ部分が軟質素材と形状記憶ワイヤーに変更され、さらに装着が簡単に。5分の充電で1時間音楽を聴ける急速充電も便利なポイント。25色の着せ替えソックスで、カラーアレンジも楽しめる。有森さんはFlamingo(ケース内)に加え、Mint(左)とCoral Red(右)をチョイス。

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