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「青学大は過去最高のスカウト」高校No.1&No.2も、駿河台大監督の息子までも青学大に…高3の長距離ランナーはどこへ行く?<一覧リスト付>
posted2024/02/29 06:00
text by
佐藤俊Shun Sato
photograph by
JIJI PRESS
すでに青学大記録を超える逸材が入学
高校生ナンバー1ランナーの折田は、2年ぶりに箱根駅伝優勝を果たした青学大に進学予定だ。インターハイ5000m総合5位で日本人トップ、国民体育大会5000m優勝、昨年12月の都大路では並みいる強力なランナーを尻目に快走し、1区区間賞で須磨学園の総合4位に貢献した。ストライドが大きく、ムダの無いフォームでラクに走っているのが特徴。5000m13分28秒78は高校歴代2位の記録で、青学大記録(13分34秒88・近藤幸太郎)をすでに超えている。「トラックだけではなく、箱根駅伝でも活躍したい」と走る意欲に満ちており、即戦力として1年時に2区を走ったOBの岸本大紀(GMOインターネットグループ)のような活躍が期待できそうだ。
折田につづき、ナンバー2の飯田も青学大だ。飯田は、昨年11月に高校歴代4位の13分34秒20を出した。ラストスパートが持ち味で、ダイナミックな走りからは伸び代しか感じられない。トラックでの強さが目立つので5000mだけではなく、10000mも楽しみで、青学大で距離を踏めば1年目から3大駅伝で活躍してくれるだろう。
駿河台大監督の息子だけでなく、若林&黒田の弟も
13分台は折田、飯田を含めて6名が入学予定。その中で3番目のタイムを持つのが佐々木大輝(花咲徳栄・13分55秒85)。さらに都大路3区21位の佐藤愛斗(小林・13分57秒15)、2区5位の遠藤大成(佐久長聖・13分58秒03)、3区11位の小河原陽琉(八千代松陰・13分58秒96)とつづく。佐藤は日体大記録会のレースで先頭で引っ張って自己ベストを更新するなど、積極的で強気の競技姿勢が頼もしい。遠藤はインターハイ3000m障害で3位。同期で高校3年5000m4位の記録を持つ永原颯磨(佐久長聖)に負けられないと強い決意で大学での飛躍を目指す。