迎暖人(はると)（拓大一・14分08秒28）は、東京都高校総体5000mで6位。父は酒井俊幸監督と同期で学法石川、コニカミノルタでともに戦った忠一（JR東日本コーチ）さんだ。

　都大路3区44位の馬場アンジェロ光（学法石川・14分13秒35）は、都大路では途中で足を痛めて結果を出せなかったが、細く、しなやかで恵まれた体を活かした走りで、どこまで成長していくのか楽しみだ。チームの主将で、都大路2区19位杉浦蒼太（仙台育英・14分15秒79）、タイム以上の強さを持つ永井孝明（洛北・14分26秒61）、宮崎県大会1500mを大会新（3分52秒50）で優勝し、都大路では2区3位、スピードが持ち味の陳内紫音（小林・14分26秒87）、主将としてチームを5年ぶりの都大路に導いた7区26位の山口千皓（開志国際・14分43秒01）が入学予定だ。

　東洋大は、箱根駅伝で総合4位になったものの選手層では、まだ物足りない。梅崎蓮がマラソンのデビュー戦となる延岡西日本マラソンで2位（2時間10分19秒）になるなど、明るい材料はあるが、伸び悩む石田洸介（新4年生）を始め、1年生と中間層の底上げが急務になっている。力のあるルーキーの加入が刺激になり、チーム全体の戦力にボリュームが出てくれば、確実に3位以内を狙えるチームになっていくだろう。

「非都大路組」のタレントが集まる国学大

　箱根駅伝総合5位の国学大は、昨年の都大路を駆けた選手は1名だけだが、長距離でしっかり結果を残してくれそうな選手のスカウティングに成功している。

　中川晴喜（藤沢翔陵・13分56秒05）は、チームの主将で神奈川県高校駅伝では1区4位と好走した。昨年入学の辻原輝につづき、2年連続で翔陵のエースの加入は、戦力面でプラス。いずれどちらかが地元・湘南エリアを走る姿を期待したい。

　浅野結太（鹿島学園・13分59秒16）は、茨城県高校駅伝で4区1位。インターハイ5000m決勝13位のスピードランナー。尾熊迅斗（東京実業・13分59秒27）は、中学まではハンドボール部で、陸上歴はまだ3年。1500mを主戦場とし、U20日本選手権優勝、インターハイ1500m7位入賞、自己ベストは3分44秒36で高校歴代5位というスピードを持つ。昨年2月の青梅マラソン10km高校生の部では優勝を果たすなど、ロードも強く、「目標は箱根駅伝優勝、自分は区間賞」と語る。都大路1区11位の飯國新太（国学院久我山・14分01秒53）は、主将としてチームを鼓舞し、都大路で総合14位という結果を残した。インターハイ5000m決勝では12位、都大路は差し込みで万全の走りではなかったが、タイム以上にロードに強い感じがする。岡村享一（城西大城西・14分05秒47）は、高2時の都大路4区7位で9人抜きの快走を見せるなど、「駅伝力」に優れた選手だ。

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