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プロ野球PRESSBACK NUMBER
大谷、ダルビッシュら最強投手陣の女房役・中村悠平が明かす「国際球」のリアルと秘策「率直な意見を聞かせてくれ…」栗山監督との本音トークも
text by

佐藤春佳Haruka Sato
photograph byHaruka Sato
posted2023/02/15 11:01

WBC侍ジャパンに選出されているヤクルト・中村悠平捕手が「史上最強」の投手陣をリードする秘策を明かした
小久保裕紀監督のもと、時間をかけてチームを作り上げてのぞんだ前回2017年大会のチームとは違い、馴染みの薄いメンバーも多い今大会の侍ジャパン。宮崎での代表合宿から、コミュニケーションを深めていくことが重要になる。
「勝つことが第一。そのためには普段は組んだことのないピッチャーとも腹を割って話せないといけないと思っています。同じキャッチャーの甲斐(拓也)や、大城(卓三)にも色々なことを聞きたいですね。ピッチャーのことや、相手打者の攻め方……。自分が迷った時とか不思議に思ったときは二人の意見も聞いてみたいです。リードに正解はない。抑えるために確率を選んでいくのですが、色々な人の意見を聞くことがヒントにもなり、自分の引き出しも増えていくと思うので」
栗山監督とぶつけ合った「本音」
最強チームを率いる栗山監督からの信頼を意気に感じている。昨年11月の強化試合(オーストラリア戦)の際には、監督が自らブルペンを訪れ中村に意見を聞く場面もあったのだという。
「色々な話をさせていただきました。国際大会を勝つためには結局はピッチャーだと思っているから、と。リードするのはキャッチャー陣だから、どういうピッチャーがリードしやすいかとか、このピッチャーはどうだ?とか、率直な意見を聞かせてくれ、とおっしゃって……。僕も栗山監督に本音をぶつけることができました。監督が腹を割って話してくださったので、僕もちゃんと応えなければいけない。選んでくれたこと、期待してくれているということがすごく嬉しいですし、栗山監督が世界一を目指しているという強い思いが伝わってきました。プレーするのは選手なので、僕らが本気で世界一を目指さないといけない。生半可な思いで試合はしたくないし、絶対に悔いは残したくないですから」
メジャーリーグのファンという中村。バッテリーを組んでみたいのはやはり、あの投手だ。
〈#2に続く〉
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