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「フェンシングはじゃんけんと鬼ごっこの組み合わせ」。江村美咲がいつもは選ばないピンクを選んだとっておきのものとは?
posted2025/02/12 11:00

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宮内要治Yoji Miyauchi
いまも鮮明なあの瞬間、あの活躍。
フェンシング発祥の地、フランス。その首都パリで開催された昨年夏の大会。地元フランスチームを相手にした完全アウェイの状況の中で、日本の女子サーブル団体チームは3位決定戦で勝利し、銅メダルに輝いた。この種目では日本初のメダル獲得となった試合で最後に登場し、エースとして対戦を締めくくったのが江村美咲さん。中継で、ニュースで、両手を突き上げて歓びを爆発させた熱い熱いガッツポースはいまも記憶に鮮明。8歳から始め、すでに18年ものキャリアを重ねている江村さんが感じているフェンシングの魅力とは?
永遠に見つからない正解。それがフェンシングの魅力。
「まず道具、つまり剣を使って相手と斬り合う、突き合うという競技そのものが珍しいと思いますし、その中で、これはどの競技も一緒かもしれないですけど、心技体のひとつでも欠けたら勝てません。私はじゃんけんと鬼ごっこの組み合わせだと思っているんです。同じことをして点が取れることもあり、取れないこともあり。その日その日でまるで結果が違ってきたり、勝てば研究されたり。
次々と課題を出され続けて、それをいかにクリアしていくか。永遠に正解がなくて、それがフェンシングならではの魅力かなと思います。それと、やはり見た目が個性的で独特の世界観があることも、私がフェンシングを好きな理由です」
いつも、自分が好きな自分でいたい。
そう、選手たちのユニフォーム姿がすでにとてもユニークで、剣士の凛々しさに加えて何やら華麗な雰囲気も漂うフェンシングというスポーツ。江村さん自身もおしゃれが大好きで、有名なファッションブランドのアンバサダーも務めているほど。また、この1月からZoffのアンバサダーとしても活動を始めています。
いつもは選んだことのないピンクが、あ、意外に可愛い。
着用モデル:ZF252004_15F1 ¥13,300(セットレンズ代込)
※着用サングラスはレンズをZoff COLORSの「ROSE PINK 20F」に変更。レンズ変更には別途 ¥3,300がかかります。
