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21年ぶり神宮、先駆けはUインター。
幻の高田vs.健介……野外興行の歴史。
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![堀江ガンツ](https://number.ismcdn.jp/mwimgs/c/f/-/img_cf6f3d2230a6b4d3da64f33e4cc4484d5436.jpg)
堀江ガンツGantz Horie
photograph byMoritsuna Kimura/AFLO
posted2020/08/28 15:00
![21年ぶり神宮、先駆けはUインター。幻の高田vs.健介……野外興行の歴史。<Number Web> photograph by Moritsuna Kimura/AFLO](https://number.ismcdn.jp/mwimgs/d/6/700/img_d63cce1736d89171f99e80776e878bf1148717.jpg)
神宮球場での開催は実に21年ぶり。写真は1999年9月11日、Uインターの高山と初対戦した全日の川田。
大雨での戦いも味わい深い。
このコラムを書いている現在、気象庁の週間天気予報を見てみると、29日の東京は「晴れ」。しかし、昨今の気象状況を考えると、ゲリラ豪雨の心配は当然ある。ただ、そんな荒天さえも“演出”となるのがプロレスだ。
一昨年、横浜赤レンガ倉庫イベント広場で開催された『大海賊祭』での、鈴木みのるvs.オカダ・カズチカの一騎打ちは、大雨の中、ずぶ濡れになって観戦したからこそ、多くのファンに特別な印象を残した。気持ちのいい晴天の下で観戦するのがもちろんいいが、土砂降りの中、内藤哲也とEVILが感情をぶつけ合って闘う姿を見るのもまたいいものだ。
今年の夏は、全国でお祭り、花火大会、野外フェスなどが中止となり、例年よりさみしい夏だったかもしれない。そんな中、観客数限定とはいえ、新日本プロレスが感染対策を行ったうえで、神宮球場でビッグイベント開催を決めたのは、英断と言っていいだろう。
コロナ禍という特別な状況の中、夏の終わりに行われる野外ビッグイベント。8.29神宮球場が多くのプロレスファンにとって、思い出に残る大会になることを期待している。
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