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DDTとノア統合。企業プロレス30年。
メガネスーパーの志と週プロの妨害。

posted2020/08/03 17:00

 
DDTとノア統合。企業プロレス30年。メガネスーパーの志と週プロの妨害。<Number Web> photograph by Naoya Sanuki

1991年、SWS創立1周年記念試合のリングに上がった天龍源一郎(左)と阿修羅原。

text by

堀江ガンツ

堀江ガンツGantz Horie

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photograph by

Naoya Sanuki

 ともにIT企業大手サイバーエージェントを親会社とするDDTプロレスリングとノア・グローバルエンタテインメント(プロレスリング・ノア)が、DDT系列の飲食会社DDTフーズを加えた3社で経営統合。9月1日付でサイバーエージェントグループのプロレス事業子会社「株式会社CyberFight(サイバーファイト)」として始動することが発表された。

 現在、DDT、ノア両団体の社長で、今回あらためて新会社の社長に就任することが決まった高木三四郎は、7月27日の記者会見で、新型コロナウイルスの影響によりDDT、ノア両団体ともに経営的なダメージを受けたことを告白。「現状を乗り越え、アフターコロナ、ウィズコロナ時代に、しっかりアクセルを踏み込んでいけるように、経営統合によって会社組織を盤石にする考えに至りました」と、今回の決定に至った経緯を説明した。

 団体としての活動は今後もDDT、ノアがそれぞれ別に行っていくが、「将来的には東京ドーム大会の開催実現を目指していきたい。目標はプロレス業界ナンバーワンです。(業界最大手の)新日本プロレスを追い抜き、プロレス界の組織図を必ずや塗り替えることをお約束します」と、グループとして業界の頂点を目指すことを誓った。

本格的な“企業プロレス”の時代へ。

 コロナの影響による企業防衛という意味合いも強い今回の経営統合だが、これによって、サイバーファイトが業界最大手の新日本を追う第2の勢力として存在感を増すこともまた確実。

 日本の最大手である新日本プロレスとスターダムがカードゲーム大手ブシロードを親会社に持ち、サイバーエージェントを親会社に持つサイバーファイトがそれを追うかたち。日本マット界は、あらためて本格的な“企業プロレス”の時代を迎えたと言っていいだろう。

【次ページ】 大手メガネスーパーの参入。

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