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箱根駅伝“まさかの”13位、シード落ちから1年…強い早稲田大は帰ってくるか? 花田新監督の改革「食事、お風呂、寝起きも学生と一緒です」
text by
生島淳Jun Ikushima
photograph byJIJI PRESS
posted2022/12/31 17:00
早大の主将・鈴木創士(左)。花田新監督から「泥臭いことをやっていこうよ」と言われたことを明かした
「1区がうまく流れれば、かなり戦えるはずです。駒澤さん、青山学院さん、国学院さんといった優勝を狙っているチームから20秒以内でつなぎたいところです。出来れば、3区の時点で先頭を争うポジションにつけるのが理想です」
2区は朝のポイント練習をひとりで黙々とこなせる石塚陽士(2年)がエントリーされ、3区には井川が入った。5区、6区には「経験者を配置することになるでしょう」と話しており、前回5区区間11位の伊藤大志(2年)、前々回の6区で58分55秒の区間8位でまとめた北村光(3年)が有力と見られる。
復路に関しては「順位を上げるというよりも、しっかりと自分の力を発揮できる安定した選手を配置したい」と花田監督は考えており、なんとか往路で貯金を作りたいところ(復路の選手の枚数、質については、駒大、青学大とは現状、差がある。来年度以降の課題だろう)。
年末、2011年の優勝監督である渡辺康幸元監督と話す機会があった。
「数年後、早稲田は来ますよ。優勝できるかどうかは“神のみぞ知る”ところがありますが、花田さんは優勝できる力を整えるはずです」
改革元年、早稲田は見せ場を作れるだろうか。
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