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道具と人のコラボが切り拓く「令和の箱根駅伝新時代」。
posted2023/01/01 07:00
text by
鷲田康Yasushi Washida
photograph by
KYODO
ロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平投手の“覚醒”が始まったのは、2021年シーズンだった。
この年、大谷は'18年のトミー・ジョン手術、'19年の左膝蓋骨手術から本格復帰。リハビリ期間から始めた肉体改造で見違えるような体躯となってファンの前に姿を現すと、投打にトップクラスの力を示した。特に注目を集めたのは長距離打者としての本格化だ。最終的にタイトルは逃したが、最後まで熾烈な本塁打王争いを演じて46ホーマーをマークした。
実はこのとき、長距離打者・大谷の覚醒をさせた新しい道具があった。日本ハム時代から愛用してきたアオダモのバットを、この年からバーチ素材に変えたのだ。バーチはメイプル全盛のメジャーリーグで、ここ数年に使用者が増えてきている新素材だ。