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熱狂とカオス!魅惑の南米直送便BACK NUMBER
「クボは7.5点。極狭ピッチは…」ブラジル人記者が日本代表vs中国をホンネ評価「モリヤス監督…控え目だけど、じつは容赦ないね(笑)」
posted2024/11/21 17:03
text by
沢田啓明Hiroaki Sawada
photograph by
Wang HE/Getty Images
先発メンバー5人変更は「ちょっと驚いた」
「中国は、日本が9月に7点差をつけて圧勝したときとは全く別のチームとなっていた。3連敗した後、2連勝して、自信を持ってプレーしていた。ピッチの幅を狭くして日本の攻撃に制限を加えようとするなど、ホームで戦う利点を生かす“工夫”もあった」
「それでも、サムライブルーはほとんどの時間帯で試合をコントロールした。オウンゴール以外で初めて失点を喫したが、動じることなく、追加点を奪って快勝。アジアでは抜きん出た存在であることを改めて示した」
19日に廈門で行なわれた2026年ワールドカップ(W杯)アジア3次予選第6節で、日本は中国を3-1で下した。ブラジルメディアきっての日本通であるチアゴ・ボンテンポ記者は、この試合における日本のプレー内容についてポジティブな評価を与えると同時に、森保一監督の元で日本がアジアで突出した成長を遂げつつあることについても言及した。
◇ ◇ ◇
――森保一監督は、15日のインドネシア戦から先発メンバー5人を入れ替えました。
「これにはちょっと驚いた。インドネシア戦の疲労を考慮して、右MFに鎌田大地の代わりに久保建英を、右ウイングバック(WB)に堂安律に代えて伊東純也を入れるという予想をしていた。でも、右CBにインドネシア戦で起用した橋岡大樹ではなく瀬古歩夢を入れ、ボランチに守田英正ではなく田中碧を、左WBに三笘の代わりに中村敬斗を先発させた。
選手の疲労やフィジカルコンディションを考慮したのだと思うが、森保監督の『誰を起用しても期待に応えてくれるはず』 という信頼と自信が窺えた」
とにかく狭いピッチ…ルール上、文句は言えないけどね
――序盤の攻防をどう見ましたか?
「9月の日本戦とは異なり、中国はアグレッシブな守備をしてきた。中盤は概ね日本が支配するんだけど、時折、中国はカウンターからゴールを狙う。日本に大敗したのを皮切りに3連敗したが、その後、連勝。選手たちが戦術的理解を深めて、日本に対しても怯むことなくプレーしていた。
観衆の大応援、そしてピッチの横幅を3m縮めることでプレスをかけやすくし、日本のサイドからの突破を困難にしていたのも効果があった」
――試合直後のインタビューで久保が「ピッチがとにかく狭かったですね。並大抵のヨーロッパのチームよりも(プレスがかかってくるスピードが)速いイメージが僕の中でもありました。ちょっとビックリしました」と発言したことが話題になりました。