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「ヒールを演じているんですよ」鹿島FW鈴木優磨に“黒のカリスマ”蝶野正洋が明かした「ワルの本音」“代名詞ケンカキック”も伝授? 

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池田博一

池田博一Hirokazu Ikeda

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photograph byKASHIMA ANTLERS

posted2023/05/09 11:02

「ヒールを演じているんですよ」鹿島FW鈴木優磨に“黒のカリスマ”蝶野正洋が明かした「ワルの本音」“代名詞ケンカキック”も伝授?<Number Web> photograph by KASHIMA ANTLERS

鹿島アントラーズのクラブハウスを訪れた蝶野正洋(右)と対談したFW鈴木優磨。プロレス好きを公言するだけあって、汗だくになるほど緊張した様子だった

――鈴木選手はいつからプロレスを見ていたのですか?

鈴木 小さい頃にテレビをつけたタイミングで、WWEがやっていたのでよく見ていました。

蝶野 ああ、WWEね。そのときのトップは誰? (ハルク)ホーガンではないか。

鈴木 あのときはトリプルHとかですね。

蝶野 ああ、トリプルHね。

鈴木 はい、あとはジョン・シナとかレイ・ミステリオもですね。

蝶野 はいはい。

鈴木 それからですね。WWEから入って、新日本プロレスを見るようになって、全日本プロレス、プロレスリング・ノア、蝶野さんももちろん。そこからどんどんのめり込んで、当時で言うとたぶんサッカーよりプロレスの方が見ていたかもしれないですね。

蝶野 本当に?

鈴木 とにかく面白くて。どの格闘技よりもプロレスが好きで。海外をよく見ていたんですが、日本だと昔から棚橋弘至選手が好きで。あのカリスマ性のある感じがすごく好きで、棚橋選手対中邑真輔選手、あの2人の戦いはよく見ています。

蝶野 鈴木君は育った場所がやっぱり(千葉県の)銚子だからね。銚子はかなり気の荒い人たちが多いとかって。

鈴木 そうそう、そうです。本当にそうです。

蝶野 やっぱり銚子で育った顔しているもん。もうそれは隠せない(笑)。

鈴木 じゃあ、もうしょうがないんですかね?

蝶野 うん、それはしょうがないよ。

鈴木 良かったです、それを言ってもらえて(笑)。

蝶野 俺も鹿島アントラーズのナイトクラブ、いやクラブハウスか。パッと入ってきて立派な選手のカッコいいビジュアルが飾られていますよね。プロレスの団体もサッカーも一緒なんだよね。かっこいいやつしか商売にならないからさぁ。でも鈴木君、カッコいいよ。

鈴木 いやいや、全然です。もっとかっこいいイケメン選手がいっぱいいるんですよ。

蝶野 あれなんか扱いがひどいよね。こういう個性のある鈴木君がいるのにさぁ、ちょっとこう顔の角度斜めにしたら……。

鈴木 右斜めはいけるかもしれないです。

2人 (笑)。

蝶野も鈴木も“演じている”?

鈴木 蝶野さんもリングでは迫力あるパフォーマンスですが、それ以外はどうなんですか?

蝶野 俺はねえ、家庭にキャラを持ち帰らない。家では何も言えない。それはそれで楽しんでいるんだけどね。

鈴木 確かにそうですね。それでいうと、俺もまったく同じです。家庭とかではないですが、ピッチ外はまったく違う人間なんですよね。多分、みんなが思うより普通の人間です。ただ、ピッチに入るとそれも何なのかなぁ……。プロレスを見ていた影響かわからないですが、やっぱり演じるんですよね、自分を。

蝶野 やっぱりそうだよ。お父さんはお父さん演じるし、先生は先生を演じる。みんなやっぱりそれぞれ演じているんだと思うよ。でもうちのカミさんは何を演じているのかわからないんだよね。ものすごく怖いの(苦笑)。

鈴木 蝶野さんが言うんだから相当怖いんですね(笑)。

蝶野 いつも震えているからね(笑)。まあやっぱり演じ切ることが面白いんだと思うよ。

鈴木 俺もそれが嫌じゃないから続けているし、楽しんでいるんだと思います。

【次ページ】 「ヒールは簡単になれちゃうんですよ」

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