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「ヒールを演じているんですよ」鹿島FW鈴木優磨に“黒のカリスマ”蝶野正洋が明かした「ワルの本音」“代名詞ケンカキック”も伝授?
posted2023/05/09 11:02
text by
池田博一Hirokazu Ikeda
photograph by
KASHIMA ANTLERS
NumberWebでは、“ヒールレスラー”としての地位を確立した蝶野が、プロレス好きを公言する鈴木に送った助言を紹介する。
蝶野が間もなくアントラーズのクラブハウスに到着すると聞いた鈴木は、選手ロッカーに座りながら早くも心を躍らせる。
「リリースの準備しておいてくださいね。今週末の試合に鈴木優磨はケガで出場できません。足首とかじゃなく、(蝶野さんに)しめられたからって」
撮影の演出上、2人は同じタイミングで対談部屋へ入り、事前の顔合わせはなし。スタッフの合図とともに、部屋の外でスタンバイしていた鈴木は、緊張の面持ちで扉を開いた。
「初めまして、よろしくお願いします!」
「ワルで売りたいんですよ(笑)」
――お会いしてみてどうですか?
蝶野 イケメンだよね。
鈴木 オーラがすごいので、結構、圧倒されています。
蝶野 (笑)。これはちゃんと真面目な話をしたほうがいいの?
――蝶野ワールドでお任せします。
蝶野 まず最初に、(アントラーズの)スタッフが鈴木君のいろいろ画像とか動画を送ってきてくれてたんだよ。それを確認したら、悪いのしか送ってきてくれてなかったんだよな。
鈴木 いや、そうなんですよ。だからワルで売りたいんですよ(笑)。
蝶野 あ、ワルで売りたいの?
鈴木 クラブに俺は乗っかっています(笑)。演じているのも、大変なんですよ。
蝶野 そうだよね。俺だって今日最初、撮影は「鹿嶋(市)」で「クラブ」って言われたから、昼間からクラブがやっているのかなと思って。
鈴木 確かに(笑)。
蝶野 クラブハウスなんだね。男しかいなかったので、ガッカリしたんだけど。
鈴木 そうですよね(笑)。これから来るんじゃないですか?
蝶野 お姉ちゃんがね(笑)。
ピッチ上とリング上で圧倒的な存在感を放つ二人の初めての邂逅。プロレス好きの鈴木優磨からその熱量を伝えることから対談はスタートした。